食卓と畑をつなぐ私たちは、フードテックベンチャーとして「あたらしいあたりまえ」をつくっていく
MISSION
データとテクノロジーにより事業成長を加速させ、食と農の社会課題を解決し続ける
「食のEC」のパイオニアであるオイシックス・ラ・大地は、今再びテクノロジーの力で世の中に新しい価値をつくろうとしています。主力事業である「Oisix」は、単なる食品ECの枠を超え、食と農が抱える深刻な社会課題の解決に挑みます。
事業成長と社会課題解決を推進する技術的挑戦
「生鮮食品の鮮度を保ちながら、全国津々浦々のお客様に、お客様が欲しいものをベストなタイミングでお届けする」、これは言葉以上に難易度が高く、実現のためにはさまざまなテクノロジーが必要です。
テクノロジー1:高精度な需給マッチング
「Oisix」はお客様から発注されたタイミングで生産者から調達するものと、需給予測から先に調達して在庫を確保しておくもののハイブリッドで運営をしています。“鮮度を保った状態”でお届けするためには「お客様が何を買おうとするのか」を高精度に予測し、「生産者側の収穫状況」を正確に把握しておく必要があります。 この高精度な需給マッチングを実現し、事業全体の成長を加速させるためデータ活用専門組織Data Management Office(DMO)を発足。お客様の嗜好性に合わせたレコメンデーションと、それを考慮したAI需要予測。それら複数の予測を組み合わせたシステムを次々にローンチしています。
必要なテクノロジー
- 約40万人×52週のお客様購買データなどから算出される需要予測
- 4,000軒の生産者とダイレクトにつながった調達予測
テクノロジー2:システム基盤のリプレイスと、新たな顧客体験の創造のためのプロダクト開発
賞味期限のある生鮮食品は、「その時」だからこその価値をスピーディーに提供することが重要、且つその価値を最大化させるためには変化するライフスタイルに向き合った新しい顧客体験となるプロダクト開発が必須です。
それらを可能とするためエンジニア組織として、システムアーキテクチャをモダン化、未来を見据えたデータベースのリニューアル を進め、開発効率と保守性を高めるための自動化や標準化を推進しています。
また、データに基づいたより迅速かつ的確な意思決定を可能にするためのデータ基盤の強化 や、最先端の生成AI技術の活用 にも積極的に取り組んでいます。
必要なテクノロジー
- システムアーキテクチャのモダン化
- レガシーシステムからの脱却とデータベースのリニューアル
- 開発効率を高めるための自動化と標準化
- データに基づいた意思決定を可能にするデータ基盤の強化
- 生成AIの活用
お客様のニーズの多様さ、生産・物流の複雑さ、そして3温度帯の生鮮食品という「最難関」の物流を扱う難しさ。私たちは、こうした環境で食の社会課題に向き合っています。これらの難易度の高い課題解決には、高い技術力に加え、泥臭い現場にも粘り強く向き合うチームが不可欠です。 レガシーが多く残る「食×農」で業界構造を変革し、社会に大きなインパクトを与える。この唯一無二の挑戦に共に挑むエンジニアを強く求めています。
国内最大級の食×サブスク物流センター、独自の配送システムを持つ「Oisix」のビジネスモデルの強みと、これからの進化
「Oisix」は、生産者から直接調達し、お客様に定期宅配として届けるところまで、一貫して自社でおこなうためのアセットをもっています。
全国4,000軒の生産者とダイレクトにつながり生成している調達予測データと約40万人×52週のお客様購買データをもとに、独自のアルゴリズムにより最適な需給マッチングを行っている「売り場」を毎週提供しています。

物流センターや配送の仕組みも独自構築しているから、チャレンジングな課題も多い
当社は、国内最大級の食×サブスクモデルを担う物流センターとミールキット製造工場を自社で保有しており、独自の配送の仕組みも構築しています。 消費期限・賞味期限がある食品では、需要予測のズレや管理ミスが直接廃棄ロスにつながりやすく、それらを加味した自動発注システムを構築、改善しています。
サブスクリプション×キュレーションだからこその価値提案
「Oisix」は、安心安全な食材を厳選している他、ミールキットのようなオリジナル商品を多数展開しており、一般的にいわれるネットスーパーや食品ECとは一線を画すサービスです。
今後も“食のキュレーション”として、「何をお届けするのか」「何を召し上がっていただくのか」「1週間でどんなものを食べていただくのか」など、お客様のニーズを満たすことを第一に考え、パーソナライズやレコメンデーションの強化をおこなうという思想は変わりません。

バックエンドチーム、フロントエンドチームもモダナイゼーションに注力
バックエンド、フロントエンドでもリフトアンドシフトが完了し、クラウドにおける技術ベネフィットをうけるための本格的なモダナイゼーションを前述の通り進めています。
バックエンド
- ECサイトの機能改善に関するシステム基盤の構築、要件定義・設計・開発
- アクセスピーク時でも安定稼働させるためのパフォーマンス、スケーラビリティを考慮したアーキテクチャ設計
- 毎週お客様へ届けるための堅牢なシステム構築、コードレビュー、テストの自動化など品質担保
- 開発案件におけるチームリーディングやセルフマネジメントなどチーム開発での計画のコントロール
- 他部門や他のチームとの連携において技術的な提案やサービス向上のための改善提案
フロントエンド
- 既存アプリケーションの改善
- フロントエンドアーキテクチャの設計
- アプリケーションの新規開発
募集ポジション
技術環境
- 言語
- フロントエンド
- TypeScript, React, Next, Vue.js, WebComponent, Storybook, jest, storyshots, Cypress, OpenAPI, Docker
- バックエンド
- Kotlin, Java, Spring Boot, Doma2, OpenAPI(Swagger)など
- AWS
- API Gateway, Lambda, RDS(Oracle, MySQL), DynamoDB, ElastiCache(Redis), EKS(Kubernetes), CloudFront, S3 など
- ツール
- 監視ツール:Datadog, Sentry
- インシデント管理ツール:PagerDuty
- CIツール:GitHub Actions, Jenkins
- コミュニケーションツール:Slack
エンジニア組織とカルチャー
高難易度の課題解決と事業成長のため、エンジニアリング本部は組織としても成長していきます。私たちチームが目指す姿、会社に根付く挑戦の文化、一緒に働くメンバーをご紹介します。
全社の組織図とエンジニアリング本部のチーム構成
プロジェクトや企画などは、事業Divisionや商品Divisionなどと連携し横断チームをつくりながら進めていきます。
開発メンバーはサービスごとにセクションがわかれています。
この形にすることで、サービス間の連携や全社横断プロジェクトなども動きやすいように設計しています。
エンジニアリング本部が目指すのは、情熱をもって、社会にポジティブな還元ができる組織
下記の2つを実現できる組織として、組織としても強くなっていきたいと考えています。
事業と自分の技術を掛け合わせられる人が集まる集団でありたい
社内には本気で食の未来を自分たちの手で創っていこうとするメンバーたちが揃っています。
自分のエンジニアとしてのスキルや経験を磨き、世の中にインパクトを与えるものを自分の手で生み出したい。自分の才能を、ポジティブに社会に還元したい。そんな情熱をもっている人を、私たちは待っています。
エンジニアが中心になって、事業の成長→社会を変化させていきたい
私たちが事業を成長させ、世界の課題を解決するためにソフトウェアの力は必要不可欠です。サプライチェーンの最適化、お客様の健康保持、新しい食品の提供のどれをとっても、テクノロジー力なしには実現することはできません。
つまりエンジニアリング本部は、「Oisix」の成長を加速させていく存在であるということ。エンジニアリング本部にはさまざまな技術的負債の解消から、食に関連したすべての課題解決の舵を握っていると言っても過言ではありません。
挑戦できるカルチャーを支える行動規範「ORDism」
企業理念「これからの食卓、これからの畑」を実現するため、オイシックス・ラ・大地では7つの行動規範「ORDism(オーディズム)」をかかげています。
1週間でのサービスリリースなどは、関わるメンバー全員が「ORDism(オーディズム)」を体現した結果といえます。
- ベストを尽くすな、Missionを成し遂げろ
- 早いもの勝ち、速いもの価値
- お客さまを裏切れ
- サッカーチームのように
- 当事者意識、当事者行動
- 強さの源泉は成長力
- 前例はない。だからやる
ベストを尽くす努力は大切ではあるが、ミッションの達成を常に見据え、ゴールから逆算して行動することこそ一番重要である。
戦略の精度を高める以上に、スピードに乗って戦略を素早く実行することが急成長するためには必要である。
徹底的にお客さまの声を聞き、お客さまの期待を超え、どうやって半歩先のサービスを提供するかを全身全霊で考える。
ミッションを達成するため、時には自分の持ち場ではない領域の仕事も主体的に行い、チームとして互いにフォローしあっていく。
一人ひとりがミッション達成に強い当事者意識を持ち、各自がチームの主役として行動することが、勝利には欠かせない。
大きな目的に到達するために、自分たちの実力を日々向上させ、成長力という武器を磨き続けることが組織の強さへつながる。
奇をてらう必要はないが、正しいと思える打ち手であれば、常識にとらわれず情熱をもって実行し、新しい道を切り拓いていく。
一緒に働くメンバーたち
優秀なエンジニアが集まり、エンジニアリング組織全体でのケイパビリティの改善にも、大きな変革がおこっています。
長尾 優毅| CTO/執行役員/本部長 エンジニアリング本部
ex-EC企業
お客様に最良の購買・消費体験を提供することを目的に、持続可能な事業成長を実現するためのエンジニアリングのグランドデザインを担う。
岡田 ふみ子|執行役員/副本部長 エンジニアリング本部
ex-SIer
OisixサービスのECサイト、基幹システムのプロジェクトマネージメントを経て、IT投資計画、エンジニア組織作りに従事。
菊池 司|部長 Oisixエンジニアリング部
ex-SIer、SaaS企業
Oisixに関する技術面/開発面の改善活動を推進しています。具体的には、技術負債解消に向けて複数のエンジニアチームと方針を検討し、対応方針を決め、実行していく交通整理や日常的なプロダクト改善における開発の生産性の計測・改善活動といったことを行なっています。
川上 竜太郎|マネージャー Oisixエンジニアリング部 フロントエンドセクション
ex-Web制作会社、KDDIグループ
OisixECサイトのフロントエンドのリアーキテクトをおこなうチームでリーダーに就いています。 今まで以上に開発体験とサイトパフォーマンスを向上させるために技術選定や実装を行っています。
大薗 政伍|マネージャー Oisixエンジニアリング部 モバイルセクション
ex-ベンチャー、SIer
iOSアプリ開発を軸に、新規開発・保守運用、アーキテクト、ピープルマネジメント、採用を行っています。
中野 高文|部長 Data Management Office
ex-DataRobot, アドテク
全社員が簡単にデータを活用できるデータ分析基盤の構築・管理と機械学習を活用したビジネス課題解決。 関連記事はこちら
モダナイゼーションの先に広がる「Oisix」の可能性、食と農の社会課題をテクノロジーで解決し続ける
今私たちが取り組んでいる大規模なシステム刷新プロジェクトやモダナイゼーションは、はじめの一歩に過ぎません。目指す先は食と農の社会課題をテクノロジーで解決し続けることです。
最後に、私たちの事業が、今後どういったテーマの社会課題につながっていく可能性があるのかをご紹介します。
- テクノロジーを活用して食品ロスの削減すること
- 食品ロスにはすでに取り組んでいますが、需給マッチングの精度が上がることでロスゼロを目指します。
- いいものを作っている生産者がしっかりと収益をあげられる世界をつくる
- 高齢化などにより深刻な担い手不足に悩まされる農業ですが、私たちが生産者とお客様をつなぐことで、いいものを作っている生産者が収益をあげられる世界をつくれます。パーソナライズやレコメンデーションの腕の見せ所です。
- お客様のウェルネス創出という新しい価値をつくる
- パーソナライズを進化の先には、ヘルスケアデータと組み合わせて、お客様の健康に必要な「食」「献立」を提案するというウェルネス領域への発展も考えられます。
これらは可能性の一端にすぎません。「食」に関するデータをもっているという強みを活かせば、フードイノベーションやレシピ開発など、フードテックベンチャーとして挑戦できることは無限大です。